3日目 馬と牡蠣

 日高ケンタッキーファームの朝飯はバイキング。

 

 食後に馬と戯れる。
 餌用に売っているニンジンを買うと、さっそく並んだ馬どもが前足をかきかき自己アピール。売り場に置いてある状態では何ともないのに、観光客が手にしたとたんに。目ざといね。ちゃんと分ってるなぁ。

 ひとしきりニンジンをあげたあとは、息子を引き馬に乗せる。5歳にして初めての乗馬だ。


 10時過ぎには日高ケンタッキーファームを出発。ここはタイキブリザードやらの引退馬がいたり、ほかにもいろいろ楽しめる要素がいっぱいある場所なので、今度はまたゆっくりと着たい。


 本日の移動は釧路を飛ばして厚岸まで。厚岸の目的はもちろん牡蠣。厚岸の道の駅には牡蠣が置いてある市場スペースのようなものがあって、さらに炭火コンロを自由に使える食堂スペースが一人300円で利用可能。今回食堂は利用せず、牡蠣とシカ肉を購入。キャンプ場で炭を興し、殻付きの牡蠣をナイフで開いて網に乗せ、しょうゆとレモンをたらしていただく。絶品。シカ肉はフライパンでたまねぎ、もやしとともに炒める。これもなかなかうまかった。


 宿泊は愛冠野営場のバンガロー。日高のコテージと違ってこちらは犬小屋が大きくなったような建物で、電気さえついていない。常設テントみたいなものだ。それでもテントを張る手間が省けるのはらくちん。1棟2100円という価格も素敵。


 しかし、我々以外のキャンプ場利用者は、中年のライダーがソロテントを張っているだけで、なんともさみしい限り。北海道の9月半ば過ぎのキャンプ場、しかも平日だし、こんなものか。そんなさびれたキャンプ場が、日が落ちてくると大変なことに・・・・


 気がつけば、キャンプ場のそこいら中にシカの影。
 ぱっと数えただけでも5,6頭。毎晩この様子ではまさか・・と、幕営地たる芝生の上を眺めてみれば、そこらかしこに黒豆が散乱。これはちょっと、ソロテント1張り分のスペースを捜すのも困難なことに初めて気がついた。バンガローをおさえておいてよかった。