いいよ

 保育園での健常児とのかかわりはずいぶん刺激になっているようで、最近はずいぶんわれわれとの意思疎通、会話もまともになってきた。


 ただやっぱり普通の子ではないので、不思議な考え方というか、発言をするというか。


 保育園ではよくある光景だが、何人かの園児たちが、たとえばブランコ遊びをしていたり、砂場遊びをしていたりする。そこに、自分も一緒にやりたい、ということになれば、「まぜて」とか「いれて」とか、声をかけて「いいよー」と言われて一緒に遊んだりする。


 息子の場合、「いーれーてー」までは一緒なのだがその後しばらくして、自分で、「いいよー」とか、「はい、いいよー」と言ってしまう。マッチポンプというか、なんていうのか分からないがずいぶん調子のいい話だ。まぁ、他の園児たちもちゃんと息子の事は分かってくれているので、ちゃんと仲間に入れてくれるのだが。


 ほかにも、最近、親たちがセキやくしゃみをしていると、「とーちゃんだいじょうぶ?」と声をかけてくれるようになったのだが、これが自分がセキをしたときも、「○○(自分の名前)大丈夫?」と自分で心配して、「はい、だいじょうぶ」と、自分で安心させていたりする。「○○、モモ食べたい!」「はい、いいよ」というパターンもあり。面白いっちゃ面白いが、自分と他人との区別があまりついていない、とかそういうことなんだろうか。