ETCカード

 まだ少しおなかがユル気味だが、いつものように暴れまわる息子。すっかり元気だ。その代わりに妻が風邪を貰ってダウン、発熱。予定では、もう一人のばあちゃんの家に行くはずだったが、風邪を理由にキャンセル、実家で夕食を頂いた後、家路に着く。


 が、20キロほど走り出し、ETCカードが見当たらないことに気づく。いつもは車から抜いた後、財布の同じ場所に収めるのに、財布の何処を捜しても見つからない。道路わきに車を停めて車中くまなく探索するも、発見できず。


 どこかに落としたんだろうか。買い物中に?


 見つかってくれ、という願いと共に実家に逆戻り。無くなってたらカード会社に電話して利用停止、再発行手続きだろうか。支払い済みの前払いチャージはどうなるんだろう。12月に駆け込みチャージしたばっかりで、少なくとも5万以上は残ってるはず。もし無効になったら大損害、いや、無効になるなんてことはきっとないだろう・・・・


 不安な気持ちで、実家に到着。車を停めたあたりを探索。家の中を探索。布団の隙間を探索。あんたいつもウチくるとなんか忘れていくんだから、といういつもの小言も上の空。何処を探しても見つからない。
 仕方なく探索をあきらめ、「家についたら停止の電話入れるよ・・・」と車に向う。


 ああ、手続きたいへんだなぁ、としょんぼり車に向って歩いていると、後ろから「あったわよ!」の声が。母が青いカードを掲げている!


 母曰く、玄関に置いてある荷物の影に隠されるように落ちていたらしい。玄関に戻ってその場をみれば、どう考えても、カードやらを落とすような場所ではない。


 我が家には、勝手に財布からパスネットを取り出して「でんしゃ」と騒いだり、カーペットの下になにやら隠したりする奴が居ること事実だが、なぜそんな場所にETCカードがあったか、ということの原因は不明である。確かなことは、たとえ安全な家の中でも、財布をテーブルの上に放置しておいてはいけない、ということだ。