病院診断

 昨日は息子をはじめて病院に連れてってもらった。


 「発達遅れ」としての診断をする為である。
 あらかじめ予約をし、予約時に「一日かかるかもしれません」といわれていたので、連れてった妻は割りと身構えていたんじゃないだろうか。


 ところが病院に行ってみると、「検査の準備が出来ていない」とかで、ちょっとした問診をした後、「また11日に来てください」とのことだった。11日って再来週じゃないか。準備が出来ていない、って、随分段取りが悪い。


 問診では、「経過観察」という言葉が出てきたらしい。
 2年前にも聞いた言葉だ。言葉の遅れと認識の遅れは確かに存在するのだが、何を経過観察するのだろう。

 妻からの又聞きで勝手に判断しているので、誤解部分もあるだろうが、どうも動きがもっさりとしていて遅い気がする。2年前に経過観察、といわれてから経過観察を続け、挙句、子供の発達・聾唖の専門家である叔父に、もうすこしアクションが早ければもっとよかったのに、と、残念がられてしまったという実績がある。そのため経過観察という言葉には若干過敏気味だ。


 来週の診断は、薬で眠らせて、耳がちゃんと聞こえているか脳波を取る試験「ABR検査(脳波聴力検査)」をするのだそうだが、3歳半の段階ではABR検査にそれほど大きな意味は無いんじゃないだろうか、と叔父に指摘された。


 呼びかければ返事をするので耳は聞こえている。ただ、もしかしたら、音の高さや性質によって聞こえにくいのかもしれない。そういった意味で有効性のある試験なのだとは思う。


 ただ、まだ一つ目の検査なので、たまたまなのかもしれないが、一つの診断を出すまでが遅すぎる。11日にテストをして、その結果の問診が今度は20日になるという。患者が多くて大変なのかもしれないが、1アクション10日、というのは、流れの速い幼児の時間の中で相当大きな意味を持つだろう。


 叔父に、一箇所の病院や施設にこだわらず、息子に合う医師や保育士に出会う為にいろいろ行ってみるべきだ、といわれている。この病院だけではなく、他の病院にも連れてってみよう。


 妻には「あなたは何をしてもらいたいの?治療を望んでいるの?」と問われたが、何かを望んでいる、といえるものは無い。ただ単に、時間の経過が怖い。再び「もう少し早く・・・だったら」という言葉を聞くのが怖い。


 そういった訳で、実際に病院に連れて行くことになる妻には更なる苦労をかけてしまうことになる。すみませんが、よろしくお願いします。