八日目 琵琶湖、関が原、そして東京

 京都で朝を迎えたが、正直京都観光はどうでもよかったりする。


 今日は琵琶湖に行く。琵琶湖の周りを走る。そう決めた。


 京都郊外のサンマルクで焼きたてパンを腹いっぱい詰め込んだら琵琶湖へ向かう。事前知識としてはくさい、きたない、と、あまり印象のよくない琵琶湖ではあったが、水は澄み、においはなくきれいだった。十数年前はずいぶん汚かったらしいが、ここ最近、ずいぶん浄化に努力しているようだ。琵琶湖は湖畔の道の駅に1時間ほど滞在。その後琵琶湖湖畔の国道を北上して奥琵琶湖パークウェイを抜ける。展望すばらしく、大変よい気持ちで走れる道路であった。


 奥琵琶湖パークウェイを抜け、関が原古戦場へ向かう。
 関が原へ向かうルートは、山々に囲まれた細い通路、天然の要害。石田三成もこんなとこ進軍してったのかな、なんて思いつつ車を進める。


 関が原町についたはのは午後4時過ぎ。
 一応目的地としていた歴史博物館は閉館時刻を過ぎていた。閉館時刻を過ぎてもたくさん停められている車は、どうやら関が原公民館で公演される栗田貫一ショーを見に来た地元民のモノだったようだ。


 関が原を出て、さて、本日の宿をどうしよう、と考える。
 ここでもLoppiを頼るが、どうやら土曜は安い宿はあまりないらしい。
 安い宿がないならかえってしまえ、と、ナビの目的地を自宅に設定。中央道経由でおよそ400Km。


 高速に乗る寸前、コメダ珈琲店を発見。
 人数分の飲み物と「コロッケ」のプレート、そして、まだ食していなかったシロノワールを注文し、今回の旅の締めくくりとする。頼んだコーヒーには、名古屋の喫茶店は必ずつくという、おまけの豆菓子もついてきてちょっとうれしい。

 シロノワールは、直径18センチ、厚さ4センチほどの大きな焼きたてバターデニッシュの上にソフトクリームを、でん、と豪快に載せた食べ物で、お好みで上からかけるメープルシロップが付属する。恐ろしく甘く、ハイカロリーな食べ物で、量も多く、一人では食べ切れないかも知れない。3人でやっと手分けして片付けることができた。
 

 コメダ珈琲店でおなかいっぱいになったら、後は中央道をひた走って東京へ。
 中央道では走行中、完璧なアーチ型の虹が拝めたり、滝のような豪雨に視界をさえぎられたりと、いろいろ楽しい思いができた。

 
 中央道を走ること6時間、家に着いたのは午前1時。
 9日目に突入した今回のドライブ旅行はこれにておしまい。
 大変充実した旅でした。