退院の日

 昨日の検査結果を受け、晴れて退院の許可がおりた。


 今日は会社を休んで退院のお手伝い。入院時に手渡されたドキュメントを読むと、「退院は10時までに」と書かれていたので、朝9時頃には病院に入る。病室に入ると、すでにほとんどの荷物がまとめられて搬出を待っていた。
病室を出る準備が出来たので、ナースステーションに退院について聞きにいけば、清算書が届くまで病室で待っていてくれとの答え。清算書は10時くらいに届くとのこと。午前中に退院しますか?と聞かれたので、「10時まで」は午後10時のことだったのだろうか?


 清算書は10時過ぎに届いた。妻は入院会計、自分は荷物の搬出を開始。
 何しろ長期化を見越していたので荷物が多い。着替え、飲み物、お菓子、おもちゃ類、簡易ベッドまであるので、とてもじゃないが徒歩と電車での退院は不可能。車までの搬送も一度では済まなかった。ある程度荷物を運んだら、息子をつれてナースステーションにご挨拶。ばいばい、と、手を振ると、よかったね、げんきでね、と、看護師さんたちが笑顔で声をかけてくれる。ばいばい、またねー、と、いつもの調子で別れの挨拶を息子がすると、「またねはだめだよ」と返される。 
 エレベーターに乗る寸前、あら、スリッパで帰るの?と、看護師さんに指摘される。実は入院時にサンダルを持って帰ってしまい、今日持ってこなかったので靴がない。仕方ないので、病院の玄関から車までは抱っこで移動。

 
 入院費はカードで支払い。
 病院の清算はずいぶん便利になった。一時的とは言え、数十万の大金を持ち歩かなくて済むのはありがたい。
 ちらりと見た清算書には7桁の数字。本来ならその3割を自己負担金として支払う必要があるのだが、マル乳制度のおかげで支払ったのは差額ベッド代と食事代のみ。非常にありがたい制度だ。