とうちゃん、おでかけ、いかない

 今日も息子の「はなぢ!」という声で目が覚める。どくどくと大量の鼻血。妻が起きだしてティッシュを丸めて詰めると今度は反対側からも出血。

 
 鼻血はなかなかとまらず。今日は保育園、やすみだね、というと、ほいくえん、いかない。とか細い返事。いつもは行きたがる保育園なのに、やっぱり体調が悪いんだろう。しだいに体も熱く火照ってきて、熱も出ているっぽい。
おまけに妻も熱を出してぐったり。妻と息子で病気のキャッチボールをしているのかもしれない。さてどうしたものかと思案していると、大丈夫だから、いいから行ってらっしゃい、と妻。


 息子の鼻血も落ち着いてきたので、会社に行く準備をしていると、息子が、とうちゃん、黄色い電車、乗る?と聞いてくる。うん、電車のって会社いっていくるよ、と、答えると、泣きながら、とうちゃん、おでかけ、いかない。と息子。立ち上がれば、足に抱きついて泣きながらいかない、と繰り返す。


 熱がでていて具合が悪く、心細くて、そばにいてほしいのか、昨日、息子がおきている間に帰ってこなったのが悲しかったのか。


 父ちゃんね、お仕事行かなきゃ行けないんだ。大丈夫、今日はちゃんと早く帰ってくるから。ちゃんと帰るのお約束するよ。と、言い聞かせると、とうちゃん、かえって、くる?と納得してくれた様子。涙も止まり、足につかまって引き留めるのもやめてくれた。とうちゃん、またね、あとでね。


 早く帰るぞ!と心に決めればちゃんと早く帰れる。オリジン弁当で夕食を買って帰宅。8時頃には家に到着。家に帰れば朝方ぐったりしていた息子も元気いっぱい。子供は回復が早い。