かあちゃんなんか

 土曜日に息子を連れてかあちゃんのお見舞いに。小さな子供は病室に入れないので、病院の近くに車を止め、ばあちゃんに病室まで呼び出しに行ってもらう。既に脇から生えていた廃液管は取れているので、病院から離れることが可能。無理を言って外出許可を取ってきてもらった。


 10日ぶりに出会う母子。感動の対面。
 ではなかった。息子はかあちゃんの顔を見たとたん、怒って泣き出す。来るな、あっちいけ、との意思表示。 いや、本気ではない。10日間もボクをほっといて、何してたんだよ、と怒ってるのだと思う。


 とりあえず、怒る息子をほおっておき、デニーズへ向う。息子にとってみれば、久しぶりのかあちゃんとの食事。だが、息子の怒りはまだ収まらず、ダダをこねたり、ばあちゃんやとうちゃんにあまえてみたり、かあちゃんを無視してみたり。しかし、そんな態度の中にも、ちょっとした「テレ」が見られる。本当は嬉しいんだろう。


 退院は明日なので、まだ一緒に寝られない。
 
 ばあちゃんの家にお泊りをした。遠くのばあちゃんの家にも泊まった。身内の居ない保育所でも二晩過ごした。寂しく、精神的にも肉体的にも疲れたんだろうか、39度の熱を出してしまっている。


 せめて今夜はとうちゃんだけでも一緒に寝てあげよう。熱を出しており、移動させるのもかわいそうなので、今夜は息子ともどもばあちゃんの家にお泊り。