入院

 台風とともに入院の日はやってきた。


 今日は息子のたんぽぽ園が父母同伴日なので、ばあちゃんに朝から家に来てもらい、息子と一緒に通園をお願いする。ばあちゃんと息子を送り出したあと、妻と荷物を車に積み込んで病院に向かう。


 雨は時々激しくなる。台風が上陸するらしい。どうでもいいけど。
 病院には9時過ぎに到着。10時までに手続きを済ませて何か検査をしなきゃいけないらしいが、余裕で間に合った。いや、ちょっと早く来すぎたかもしれない。手続き自体は5分くらいで終了、検査も10分かからずに終了。あとはひたすら待たされる。


 台風が来るというのに、病院は繁盛している。天候に左右されずに繁盛する商売。結構なことだ。ようやく案内された入院病棟も、結構繁盛している。


 昼食前に妻と語らう。全身麻酔で行う手術、この語らいが最後の語らいになる確率は6D6で6を出す確立よりちょっと高いくらい。全身麻酔はまったくの健康体でも、それくらいの危険は伴う。しっかり語らっておこう。


 昼食。メニューはつけうどんとおひたし、玉子焼きなど数品。もちろん俺の分はない。横でおいしそうに食べる妻を眺める。

 
 昼食後もお話。昼ごはんが足りないとか言ってる。元気でいいことだ。病院抜け出して一緒に何か食べに、という話になってくる。じゃあ、俺は匠バーガー食べるからモスにでも、と、匠バーガー販売開始の14時までボーっとお話。14時近くになって、ナースセンターに外出許可をもらいに行く。と、どうやら昼食後に検査がひとつ、あったらしい。妻はそのまま検査へ。俺は一人で匠バーガー。ちょっと寂しげな880円のハンバーガーだった。