重曹

 重曹。またの名を(というか本名)炭酸水素ナトリウム。どこの薬局でも気軽に買えるなんてこと無い薬品。


 以前、掃除用に買ってあった重曹が、ずーっと未開封のまま放置されていた。テレビか雑誌の特集で、重曹水溶液に浸した雑巾を乾かし、その雑巾で拭き掃除をすれば、驚くほど汚れが落ちる、と見知って買ってきたものだ。

 しかし、感化されて買ってきたはいいが、そもそも拭き掃除なんてしないんだ。俺は。そうして重曹は忘れられてそのへんに転がっていた。

 そして最近、Webで「炭酸水のつくりかた」に再び重曹登場。
 そういや、中学生の頃、理科室で、フラスコに重曹クエン酸と砂糖入れて、サイダーつくってのんだなあ、と、甘酸っぱい思い出が。

 重曹から泡を出すのはクエン酸が必要と思っていたけど、レモン汁でもいいし、酸性である砂糖液でも、なんでもよかったのね。知らなかったよ。

 早速、グラスにレモン汁と水を注ぎ、ティースプーン一杯の重曹を入れる。


 ・・・失敗。重曹の入れすぎで中和されすぎ、酸味がぜんぜん無くなった、というか、むしろアルカリ性に傾いてなんだかいやな味に。追加のレモン汁とカキ氷のシロップをどばどば注いで味を調整。なんとか飲める味になりました。

 重曹は耳かき一杯程度でよかったっぽい。