癌の経済学

 先月末から、妻の放射線治療が始まっている。乳がん放射線治療の場合、一ヶ月間、土日祝祭日を除く毎日病院に通い、放射線の照射を受ける必要があるらしい。


 一ヶ月の治療は結構長い。そして当然治療費も長い分だけかかる。
 初期費用が2万円ほど、毎日の照射治療の治療費はそんなにかからないが、それでも、三割負担の健康保険で一日2820円だったか。そして、歩いていけない場所にある病院に通っているので、当然交通費も毎日かかる。往復860円。


 一日3860円×20日間+初期費用で月10万くらい。一家の大黒柱が安月給の我が家にしてみれば結構な出費である。さらに一ヶ月の放射線治療が終れば、今度は抗がん剤治療が待っている。
 手術費用と入院費用、薬代もあわせると、恐らく年間100万以上はかかるんじゃないだろうか。


 幸いなことに、健康保険の高額医療給付とかで、月2万円を超える分は出してくれるらしいので大分助かる。また、たまたま入っていた保険がHITしたので、家計への影響は全く無い。

 
 しかし、世の中には、健康保険も、がん保険のような生命保険にも入っていない、または入れない人もいるだろう。そして蓄えもないなら、治療を受けることはできない。

 
 悪いこと言わないから、健康なうちにがん保険くらいは入っとけ。