ひいじいちゃん

 ずいぶん久しぶりに、養老施設にいるひいじいちゃんとひいばあちゃんのところに行く。ことし米寿のひいじいちゃんは、ちかごろちょっと老けてきた。体力がなくなってきて、ひ孫の元気にちょっとついていけなくなってきている。近くに住んでる叔父に言わせれば、ずいぶんボケてきたらしい。


 しかし、ぼけてきたから長くはないかな、なんて話をされると切なくなる。今日は、俺の親も来るということだったが、それは、今のうちに会っておかなきゃ、ということであり、つまりひいじいちゃんのこの先については、なんとなく既定路線ができている、ということでもあったりする。


 ひいじいちゃん、ひいばあちゃんに面会したあとは、叔父の家で、ウチの息子や妻についての相談。大変な状態なんだから、そういう時は行政を利用しなきゃ、という助言に、なるほど、とひざを打つ。月曜日に役所に電話をしてみよう。